老害と若害、老益と若益 !
マスコミは、若者と高齢者を対立させたいらしく、「高齢者は集団自決すべき」との発言をする大学教員までが囃し立てられて、今もテレビ出演が多いようです。
自分は引退せずに政治家に対して「老害は引退しろ」と興奮しYouTubeを流している高齢の歌手もおります。
誰でもが年を取ります。頭が固くなり他人の言うことに耳を貸さなくなる傾向がみられます。従来の規則や慣習を維持しようとするのも高齢であることが原因の場合もあります。しかし、高齢者のすべてがそうなるわけではありません。80歳近くで老眼鏡も使わず、新たなシステムや方法を模索している高齢者もおります。
若者については、若いがための愚かさや無知もあると思いますが、逆から見ると、無知や愚かさであるが故に新たなシステムや発明を創り出すこともあります。若いことは素晴らしいことですが、素晴らしいことばかりでなく両面を持っていると思います。
高齢者も同じことで両面があると思うのです。頭が固くて新しいことを受け入れられない人もいれば、高齢なるが故に知識も豊富で固定観念に捉われずに余裕で新しいことを受け入れる人もおります。
また、人は加齢と共にほとんどの人が障碍者になります。高齢者は弱者であることに変わりはありません。ある若者が、「高齢者は、私たち若者が稼いだお金を貰って生活しているのだから感謝をして欲しい。」と。しかし、それでは障碍者は働けずに国の経済的援助を受けながら生活をしているのですが、やはり若者に感謝をしなければならないのでしょうか。私は違うと思うのです。障碍者は、たまたま障碍で生まれ或いは、障碍を負って障碍者になったのですが権利として国から支援を受けているので、若者に感謝する必要はないと思うのです。ただ、障碍者や高齢者が若者に感謝をするかはその人の勝手ですが、若者から言うことではないと思います。
さらに、若者は高齢者を養い、障碍者を支援するほどに年金や税金を支払うだけの給与を得ているのかも疑問に思います。そして、民主主義とは弱者にやさしい社会だと思うのです。弱者が権利として誰におもねることもなく権利として支援を受けられる社会だと思うのです。高齢者は集団自決すべきとの考えは弱者を切り捨てるナチの発想と同じだと思うのです。
くどいようですが、現代のマスコミは高齢者を老害と決めつけますが、高齢なるが故の対応能力や知識の豊富さを「老益」と呼びたいと思います。
逆に、若いがための無知や愚かさは「若害」と呼びたいと思います。「老害」と「若害」は、若者と高齢者が、それぞれに補完し助け合うことができると思うのです。それが良い社会と言えるのではないでしょうか。若者も直ぐに高齢者になるのですから!
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HOME(戸口つとむ) 困ったとき! 私の考え=若者と高齢者(老害と若害、老益と若益) 、人生を教えて下さった師! 健康と未病と病気と! 健康と病気の原因! 芸術と環境 人間主義マネジメント 臨床医学情報とは! 戸口つとむ略歴 関係団体 出版と執筆 行政書士関係投稿 学術論文 現在の執筆中、出版予定 行政書士制度50周年記念 相談予約の方法! 市民ネット
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